常陸太田市はこのほど、峰山中学校の屋内運動場改築工事に伴う財源について起債でまかなう方針を明らかにした。国庫補助の採択が見込めなかったことによるもので、これにより市単独で実施することとなる。総工費は当初予算どおりの4億5000万円で、7月に着工する見通しだ。
峰山中学校の体育館は、昭和38年頃、磯部町地内にS造平家建て延べ731㎡で建設された。その後、激しいスポーツなどから床等の傷みなど老朽化も著しく、体育の時間や部活動に支障を来たしていることから、改築が計画された。
建設予定地は学校敷地内で、既存体育館の南側、グラウンドに一部かかる場所となる。実施設計は(株)戸頃建築設計事務所(水戸市松が丘1-2-23、電話029-226-4869)が策定。
それによる施設規模はRC造一部S造一部2階建て延べ1558・7㎡で、コートには公式のバスケットコートで1面分、練習用で2面分、公式バレーコートでは2面分のスペースを設ける。2階には、ミーティングルームとしても利用できる卓球場を設けるほか、カーテンや窓などを開け閉めするためのキャットウォーク部分を配置する。
このほか体育館は、住民からの要望が多い一般開放を行う予定で、更衣室やオープン利用が出来る会議室を設置。土日・平日夜間に利用が出来るようにする。
国庫補助も不採択となる見通しから、市では工事費の4億5000万円について、公債を発行して起債でまかなう方針。工事は予定通りの単年度で、6月の議会終了後となる7月に着工する見通し。
なお、17年度には既存体育館の解体工事を実施する予定で、事業費には3400万円、このうち概算工事費に3000万円を試算している。