新潟市の小学生が5日、大河津分水の役割を学ぼうと、燕市五千石の信濃川大河津資料館を訪れた。
大型バスで資料館に到着したのは、新潟市立南中野山小学校の4年生87人。前日に来館した桜が丘小学校の4年生と同様、新潟市から授業の一環として見学に訪れた。
2班に分かれての見学では、最初に10分程の資料映像を鑑賞。信濃川の洪水や治水の歴史、大河津分水ができるまでの経緯や役割を予習した後、順路に従って北陸地整信濃川河川事務所職員の案内で、1階から4階の展望室までの各コーナーを見て廻った。
館内には、越後平野の風土と生活様式、大河津分水の工事の様子を模型で紹介する一角や、実際に工事現場で使われていた80年前のトロッコなどが展示され、時折足を止めて興味深そうに眺める子どもの姿が見られた。
シミュレーションコーナーやテーマミニシアターでは、映像で堰の重要性を再確認。大河津分水が無い場合、新潟市街にまで大規模な洪水被害が及ぶことを知り、改めて川辺の巨大な構造物の役割を実感した様子だった。
【写真=大河津分水の歴史と役割を学ぶ】