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「円高対応特別融資」創設/中小企業制度融資で新対策

2011/10/13 日本工業経済新聞(神奈川版)

 県は、震災後の円高により厳しい経営環境にある中小企業の資金繰りを支援するため、「円高対応特別融資」の創設など三つの円高対策を実施する。

 「円高対応特別融資」は、融資期間五年以内、最優遇金利一・五%以内の特別融資を、平成二三年一〇月一四日から二四年三月三一日までの期間限定で創設する。

 「セーフティ別枠」と「一般枠」の二つの区分で中小企業の信用保証枠の利用状況に応じた資金需要に対応する。

 ▽最近三か月の売上高等が前年同期比五%以上減少している中小企業等▽円高の影響で最近一か月の売上高等が前年同月比一〇%以上減少し、かつ、その後二か月を含む三か月の売上高等が前年同期比一〇%以上減少することが見込まれる中小企業等―を対象とする。このほか利益が減少している中小企業にも一般枠で対応する。融資限度額は、いずれも五、〇〇〇万円だが、セーフティ別枠は一般枠とは別枠で対応する。

 円高対策の二つ目は「借換え制度による返済負担の軽減」。

 既存のセーフティネット保証関係の融資を金利や信用保証料で最優遇の「震災復興融資」に借換え、一本化する。

 融資期間は一〇年以内で、融資限度は二億八、〇〇〇万円。実施期限は二四年三月三一日。

 また、対策の三つ目は、「景気対策特別融資(セーフティ別枠)」の対象業種を原則全業種で継続すること。

 二三年一〇月以降二四年三月三一日まで、引き続き全業種を対象業種とする。

 融資利率については、融資期間が五年未満の場合は「円高対応特別融資」で対応する。

 問い合わせ先は、県商工労働局企画調整部金融課(〇四五―二一〇―五六七〇、五六七七)






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