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国土交通省長野国道事務所

長野国道/奈川渡改良で地元説明会/事業費100億余で13年着工目指す

2011/10/14 長野建設新聞

 国土交通省関東地方整備局長野国道事務所は11、12日の両日、国道158号奈川渡改良(松本市奈川~安曇)について、測量着手を前にした地元説明会を開催した。総事業費100億余を見込む事業説明には約30人の住民が参加。事務所側は2013年度には着工したい意向を示した。

 本年度に新規事業となった同改良は、松本建設事務所からの権限代行で同事務所が進めるとして、危険箇所の回避をはじめ線形不良、建築限界不足トンネルの解消を目的に、奈川渡ダムから小白川のL2.2kmの間についてのバイパス化を図る。

 ルートは、2本のトンネルと橋梁が主となるもので、起点となるダムサイト道路からL394mの1号トンネル、大白川を跨ぐ橋梁(L99m)を経て、延長1529mの2号トンネルを通り、現道へ接続する。入山トンネル内部が分岐する特殊構造である点や、起点部における既設の新入山トンネルを拡幅する際の掘削断面積がA182㎡となり施工実績がない、現道交通を確保しての施工などの点から権限代行により施工すると説明された。道路規格は第3種第2級で、2車線、標準幅員10.5m。車道部は8mを確保するとしている。

 12日に開かれた松本市安曇支所における説明会では、参加者からは生活に影響する交通規制や着工・完成時期などに関しての質問が出され、このうちスケジュールの面について事務所側は、「おそらく来年度に用地交渉・契約となれば、早くて2013年着工」とするとともに、「これまでの実績を考慮すると、同規模工事で単純に5~6年かかる」との見通しを語った。

【写真:スライドで説明された全体事業計画、通行止めや着工時期等の質問が出された、担当者の説明に聞き入る】


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