2011年度第1回笛吹市都市計画審議会が24日、エルテックサービス㈱(笛吹市一宮町国分1014-1)の焼却施設及び破砕施設による「建築基準法ただし書き規定に基づく許可に係る特殊建築物の位置」について審議をした。同社は焼却と破砕施設の選別機械を導入することにより、一般廃棄物及び産業廃棄物の適正処理や再資源化の事業拡大を図る考え。
当日の会議で、同案件が賛成多数で承認されたことから、近く荻野正直市長へ答申を行い、今週中にも県峡東建設事務所に意見書を提出。県の審議会で承認が得られれば、建築許可が下りる見通し。
同社は、1991年に建築基準法第51条ただし書き及び廃掃法の許可を取得し、産業廃棄物の中間処理を開始。事業を拡大し、一般廃棄物も同時に処理をしてきた。また市町村についても委託を受けて、ガレキ類の一般廃棄物処理を行っており、処理量も増加傾向にあるという。このため新たに、一般廃棄物及び産業廃棄物の選別機械を導入するもの。
一方県でも、都市計画上支障がないと考えている理由として、位置の妥当性を示した。
当該地が笛吹市中心市街地から約4km南東に位置し、周辺は高速道路、河川、畑に囲まれており笛吹川都市計画区域内の用途無指定の区域であること。笛吹市都市計画マスタープランにおいて産業拠点ゾーンとして位置づけられていること。当該地から半径300m以内に学校、図書館、老人ホーム及び保育所は存在しないこと。金川曽根広域農道を挟み市営住宅があるが、市営住宅は道路より低い位置にあり、地形的に分断されているため影響はないこと-など。
同社では、申請施設周辺地区(一宮町国分)に対し、十分な事業概要説明を行っており、すでに地区の同意も得られているという。
【写真=第1回都市計画審議会】