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山梨県富士河口湖町

住民意見を設計に加味/富士豊茂小屋体建替で説明会開く

2011/11/01 山梨建設新聞

 富士河口湖町学校教育課は、富士豊茂小学校体育館の建替え事業について、11~12月中にも実施設計業務を発注する予定で進めていく運びとなりそうだ。

 同事業では、去る10月21日に地元住民を交えた説明会が行われた。屋体の建替えに際して、朝霧高原が近いことから、湿気が多い気象条件にある地域であることや、降雨の際の地域の特徴など、貴重な意見を取り込むことができたという。

 これは、富士ヶ嶺1209番地にある、同小学校の体育館について、1977年に建設され、今年で34年が経過していることなどから、建替えを計画しているもの。

 建替えを行う場所については、今回の住民説明会において、小学校敷地内の別の場所に、新たに屋体を建て替える方向でまとまったもようだ。

 説明会の参加者からは、冬場になると県内において比較的気温が低くなる地域であることや、富士山が間近にある地域特性などから、降雨の際には、横から雨が降ることため、雨対策に重点を置いたほうが良いという意見が出ていたという。

 さらに、同小学校付近には、朝霧高原が近いことから、同地域は深い霧が発生する頻度が高いという。そのため、湿気の発生により、体育館の床下を上げるなどの工夫を施して建設したほう良いとの意見も出た。この湿気の発生によって、床などには、通常の体育館施設の構造では、10年程度しか持たない―などの、住民ならではの意見も。

 説明会を受けて町では、今後手掛けていく実施設計業務について、今回の地元からの意見を活かしながら、整備を進めて行きたいと考えている。

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