県は、老朽化に伴い県民文化ホール(大ホール)の改修工事を計画している。内容は大ホールの照明設備関係の改修を中心に予定するが、工事の実施に備え今月には同実施設計業務を発注する予定で、年度内に設計を完了、来年度の工事実施を予定していく。
甲府市寿町地内にある県民文化ホールは、RC・1部S造4階建て(地下1階)、延べ床面積約2万㎡の規模で1990席を備えた大ホール、700席を備えた小ホール、会議室などを備え、コンサートや各種催し物などに広く利用されている。
現在の建物は昭和57年に建設され、築後20年が経過。老朽化が進んでいることから、県は14年度に設備調査を実施。その結果、照明関係の耐用年数が経過しており、大ホールについては県内に同規模の代替施設がないことなどから、優先的に改修を進めることにした。
大ホールは1000㎡を超える舞台を確保した本格的なもので、ステージ部は奥行21m、高さ10m。客席は1階に1346席、2階に632席を配置し、全1990席を完備する。舞台設備としてオケピット迫り、小迫り、音響反射板、各種幕類、昇降装置等を備える。
現時点の計画によると改修の内容はホール内の照明設備の改修をメーンに予定するほか、女子トイレの増設、改修等などが考えられている。
今年度の当初予算で設計委託費等に6930万円を予算化している。