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群馬県前橋市

検討委で9月に答申/市立前橋高校の問題/前橋市議会から

2004/05/14 群馬建設新聞

 前橋市議会は12日、代表質問が行われトップバッターとして岡田義一議員(新和会)が質問に立った。

 岡田議員は、16年度予算、教育問題、市町村合併の3項目について高木市長に考えをただした。

 予算編成の中では、編成の基本方針、厳しい財政の中での工夫、事業の推進方法等を質問。

 高木市長は、今予算案は市長選で掲げたマニフェストに基づいて編成したとしたうえで「市民生活での安心、安全の確保に重点を置いた」と説明、工夫面では経費削減をあげた。また、事業の推進方法については、財政健全化のためムダを省くことを基本に、「4年間の任期内に新生前橋へ向けた大きな第一歩を踏み出したい」と答弁。

 一方、注目の市立前橋高校の改編見直しでは、「教育委員会へ再検討することを指示し、その結果を真摯に受け止める」と述べるとともに、この件に関しての市民の関心の高さを示し「私の所に手紙が届いているが、その全てが私の考えを支持する内容のもの」と自信をのぞかせた。

 この問題について、岡田議員は再検討を行う組織やスケジュール等を求め、中沢教育長が「幅広い層で構成する20名程度の委員会を設置し、6回程度の委員会を開き9月末をメドに、市長に検討結果を答申したい」と話した。

 岡田議員は、「市長は、高校単独での改革を市長選で訴えていたが、仮に再検討の結果、中高一貫教育校へ改編するとの答申が出た場合、18年度に開校する気はあるのか」と迫り、高木市長は「これから再検討に入ろうとする今の時期に、結果を予測することは避けたい」と、あくまで検討会の結果を尊重する考えを示した。

 また、市町村合併では富士見村との合併時期について「12月5日の同時合併が理想であると申してきたが、富士見村民の気持ちや感情を考えると、現時点では来年4月末の合併を目指すことがベターとの認識で5市町村は合意した」と述べた。



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