国土交通省荒川上流河川事務所は16日、朝霞市下内間木地内の特設会場において、朝霞調節池供用開始式を開催した。
冒頭、あいさつに立った渡辺和足国土交通省関東地方整備局長は、「今後も、地域の皆様が安心して暮らせるよう、流域自治体と連携して、ハード、ソフトの両面から治水対策を進めていきます」と話した。
また来賓として、上田清司県知事や小沢隆県土整備部長、地元朝霞市の塩味達次郎市長らが多数出席。
上田知事は、「国を挙げて整備にご尽力頂いたことを感謝します。この朝霞調節池によって、治水における心配部分が、かなり取り除かれると思っています。今後、私も県政の中で、大きな不安、小さな不安を取り除いていくことを誓います」と祝辞を述べた。
また塩味市長は、「地元を代表して御礼申し上げます。この地域は、都市化が進むにつれて浸水被害が毎年のように起きていました。朝霞市としても、安心して暮らせる環境になるよう、今後も全力で取り組んでいきます」とあいさつ。
式典はその後、排水樋管起動式、記念碑序幕式、くす玉会披と進み、閉幕。
同調節池は、新河岸川下流域の浸水被害を軽減する役割を担っており、昭和55年度に事業着手。総事業費は約350億円。面積は約20・9haで、容量は50万立方m。周囲提延長は約1・91kmとなっている。