甲府市地籍調査課は市内全域を対象に地籍調査を行っている。調査の進捗率は昨年度末で約42%。同課では2031年度の調査完了を目指していて、年7000万円前後の事業費を投入していく計画。
土地の境界や面積を明確にするための測量調査は専門業者に依頼して行う。本年度の調査業務は7月に11者による指名競争入札を行い東洋測量設計(甲府市)に委託。落札金額は4725万円、予定価格は4789万9950円(ともに税込)だった。
同市では工事が伴わない委託業務については各担当課が発注を行っており、入札結果は公表していない。今回の調査業務については市都市建設総室総務課から発注されていた。
地籍調査は市東部の調整区域から始め市南部の同区域へと進めてきた。現在は市中心地の調査を実施しており、このほど本年度1回目の地権者立ち合いが行われた。近く2回目の立ち合いを行う予定という。境界や面積が決まれば、その地域の新たな地籍図を作成。法務局に登記し登記簿や地図が更新される。
同課は現在進めている市中心地の調査後は、市北部から山林地域、旧上九一色村へと調査を進める予定でいる。