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千葉県我孫子市

複合化も視野に年内に整備方針(案)/湖北台地区公共施設の老朽化等で

2011/12/06 日刊建設タイムズ

 我孫子市は、老朽化が進む湖北台地区の公共施設について、庁内に検討組織を設け、複合化も視野に入れて整備に向けての検討を行っている。年内にも整備方針(案)をまとめたうえで、市民や議会の意見を聴くなどして整備方針を決定したいとしている。

 検討の対象となっているのは、湖北台地区の行政サービスセンター(湖北台3-1-1)、市民センター(湖北台3-1-1)、消防湖北分署(湖北台3-21-1)、わくわく広場(湖北台3-1-15)、それに図書館湖北分館(湖北台9-3-6)。市は昨年度、企画課、市民課、市民活動支援課、消防本部総務課、保育課、図書館の6課による庁内組織を立ち上げ、整備に向けての検討に着手した。

 複合化のパターンとしては今のところ、①まず消防湖北分署を別の場所に移転改築し、移転後の湖北分署跡地にほかの施設を集約して複合化をはかる②新たな土地を確保して、すべての施設をまとめて移転し複合化をはかる③比較的規模の大きい消防湖北分署と図書館湖北分館のみを複合化し、ほかの施設は現在地で建て替える-の3つを検討しているが、さらに可能性を探り、整備方針(案)をまとめたい考え。

 検討の対象となっている施設のうち図書館湖北分館は、71年に建設された浄水場(RC造2階建て)の2階部分に82年に開設されたもので、図書館部分の面積は399㎡。地区図書館としては手狭で機能も不十分だとして、市は07年に建設予定地を若草幼稚園北側の中里字南中道・字南久保作とし、翌08年度に湖北地区図書館基本計画を策定している。同基本計画では、冊数を開架10万冊、閉架27万冊(地区図書館分4万冊、共同書庫分23万冊)の合わせて37万冊、地区図書館としての蔵書数を14万冊(開架10万冊、閉架4万冊※地区図書館分)とし、規模は延べ約3000㎡を想定しているが、市は今後、共同書庫等を計画から除くなど、純粋に地区館レベルの施設として規模を縮小する方向で見直しを行う考え。

 それ以外の施設は、いずれも単独施設で、各施設規模は行政サービスセンター(70年建設)がS造平屋建て延べ127㎡、市民センター(79年建設)がS造2階建て延べ294㎡、消防湖北分署(70年建設)がRC造平屋建て延べ201㎡、わくわく広場(77年建設)が軽S造平屋建て延べ76.31㎡。

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