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千葉県浦安市

荏原環境プラントグループに決定/廃棄物処理施設包括委託、提案価格134億

2011/12/26 日刊建設タイムズ

 浦安市は22日、廃棄物処理施設長期包括責任委託事業の公募型プロポーザルで、荏原環境プラントグループを優先交渉権者に決定したことを明らかにした。同グループは、荏原環境プラントを代表企業とし、協力会社のクリタス、浦安清運で構成される。予算額134億5557万3000円に対し、提案価格は134億円(ともに税抜き)だった。市は今後、優先交渉権者と契約に向けて協議を行い、年明け2月に契約を締結する。委託期間は2012年4月1日から22年3月31日まで。

 同事業は、ごみ焼却施設、不燃・粗大ごみ処理施設、し尿処理施設、再資源化施設の4施設を一体として、運転・維持管理業務を長期包括的に委託するもの。市は09年度に導入可能性調査を行い、長期包括責任委託で約10%の経費削減効果(VFM)が期待できるとの結果を得た。これを受けて今年3月に実施方針、7月に募集要項を公表し、8月に荏原環境プラントグループ1グループが参加を表明。市は同グループが参加資格要件を備えていることを確認するとともに、11月に提出された提案書等の内容について審査し、優先交渉権者に決定した。

 対象施設は、クリーンセンター内(浦安市千鳥15-2)にあり、ごみ焼却施設および不燃・粗大ごみ処理施設、再資源化施設は荏原製作所、し尿処理施設は栗田工業の設計・施工で建設された。なお、今回の事業に伴う導入可能性調査ならびにアドバイザリー業務は、いずれも㈱日本総合研究所(東京都千代田区一番町16)が担当。各施設の概要は次の通り。

 【対象施設】

 ▽ごみ焼却施設=①処理能力:270t/日(90t/日・24h×3基)②処理方式:全連続燃焼式焼却炉(流動床式)③発電設備:蒸気タービン発電機(1450kw)、所内利用および電力会社等への売電④余熱利用設備:熱供給設備および蒸気供給設備⑤稼働開始年:1995年。

 ▽不燃・粗大ごみ処理施設=①処理能力:70t/5h②破砕機型式:竪型衝撃・剪断併用回転式③選別の種類:5分別(鉄類、アルミ類、不燃ごみ、可燃ごみ、雑ごみ)④稼働開始年:1995年。

 ▽再資源化施設=①処理能力:42.5t/5h②選別の種類:缶類は2種選別・圧縮成型(スチール缶、アルミ缶)、ビン類は4種類選別(生ビン、白、茶、その他カレット)、紙類は5種選別・圧縮梱包(ダンボール、飲料用紙パック、新聞紙、雑誌、その他)、ペットボトルは圧縮梱包③稼働開始年:1999年。

 ▽し尿処理施設=①処理能力:35kl/日日(し尿3kl/日、浄化槽32kl/日)②処理方式:高負荷脱窒素処理方式(下水道放流)③稼働開始1997年。

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