牛久市、つくば市、つくばみらい市の交通体系整備促進連絡協議会(池邉勝幸会長)は27日、県土木部長室を訪れ、3市を結ぶ広域的な新規道路2路線が県の計画構想路線と位置づけられることを要望したほか、国道6号牛久土浦バイパスの整備促進を求めた。
協議会ではまず、3市にまたがる広域的な道路2路線を県の計画構想路線と位置付け、整備を進めるよう要望。
この2路線は、①つくばみらい市みらい平地区から、つくば市南部の都市計画道路小山・大井線を経由し、牛久市ひたち野地区に至る道路②つくばみらい市みらい平地区から、県道高岡藤代線、つくば市南部を経由し、牛久沼を横断して牛久市刈谷地区に至る道路―。
池辺会長は、あいさつで「新規路線を要望している地区は、稲荷川と谷田川、西谷田川の大小3本の川に挟まれており、行き来が難しい。この現状を打破し、活性化することで大きな経済効果も期待できる。この街路の重要性を認識いただき、いち早く事業に着手していただきたい。この路線が出来れば線ではなく面的な土地利用が一気に広がる。投資効果は大きいはず」と要望。
これに対し後藤和正県土木部長は「必要性は十分認識している」した上で、今後について「せっかく住んでいただける環境が出来つつある地区なので、時間を区切り、各市と話し合いながら具体的に計画を浮かび上がらせていきたい」などと答えた。
国道6号牛久土浦バイパスは、牛久市遠山町~つくば市西大井間(約8㎞)のうち牛久市内1・3㎞区間が事業化されており、この区間の早期開通は渋滞解消と交通体系の充実に寄与すると期待されるため、今回の要望で事業化区間の早期整備と未事業化区間の早期事業化を要望した。
県側の説明によれば、国道6号バイパスは現在、全体15・3㎞のうち、昨年11月に学園西大通り~学園東大通りの1・6㎞を供用したため、国道408号から東の3・9㎞区間が供用となっている。
南側の直轄1・3㎞区間では用地測量などを終了、今年度中に用地買収に着手する方針。
【図=要望路線図、写真=池邉会長らが後藤県土木部長に要望書を手渡した】