栄村北信の村道青倉12号線に架かる中条橋が落橋した。同橋は県北部地震で被災したため架け替えることが決まっていた。施工者選定時期への影響について産業建設課は「現時点で確定的なことは言えないが、設計の変更が必要になるだろう」と遅れを示唆する一方、「何とか本年度内に行いたい」とも述べた。
1963年に建設された既存橋は延長95m、幅員7m。先月30日に村職員が落橋しているのを見つけた。現場は3m以上の雪が積もっており、同課は「地震で損壊していたところに雪の重さが加わり、崩壊したようだ」としている。
架け替え工事の入札は当初1月中に行う予定だったが、昨年末の取材では「設計の納品が遅れたため2月下旬にずれ込む」との見通しを示していた。
施工は2者で構成する特定JVを条件とし、昨年11、12月に行った資格審査には複数の申請があったという。
新橋は3径間連続鋼鈑桁橋(逆T式橋台2基、張出式橋脚2基、深礎杭基礎)で全長87m。現橋を撤去し同位置に架設する。発注は上下部工のほか現橋撤去と仮桟橋工も一括で行う。設計は建設技術研究所長野事務所(長野市)。
完成予定は2013年度末。総事業費は4億円超を見込んでいる。
【写真=落橋した中条橋】