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千葉県富津市

事業費11億円で防災センターに着工/富津市新予算 一般会計168億で7.4%増、普建費倍増

2012/02/16 日刊建設タイムズ

 富津市は15日、新年度予算の概要を明らかにした。一般会計予算は168億円で対前年度当初比7.4%増となった。企業会計の水道事業は23億8404万円で同2.1%増。一般会計、特別会計、企業会計を合わせた予算総額は306億3496万円で同6.9%増。一般会計の普通建設事業費は19億1639万円で同約2.2倍となった。同事業費の大幅増は、新年度で消防防災センターに着工するため事業費11億685万円を計上したことによる。

 消防防災センターは、既存の消防庁舎が1974年の建設で老朽化していることから移転のうえ建て替える。新庁舎の建設場所は下飯野2509-1地先。敷地面積は約1.5万㎡で、「(仮称)福祉・教育施設」と一体的に整備する。施設は消防本部・消防署棟、消防署車庫棟、備蓄倉庫棟、エネルギー棟、訓練塔(A、B)などで構成。また、災害時の対応として臨時ヘリポートも整備する。

 各棟別の面積は、消防本部・消防署棟がRC造2階建て延べ約1910㎡、消防署車庫棟がRC造平屋建て延べ約940㎡、備蓄倉庫棟がRC造2階建て延べ約400㎡、エネルギー棟がRC造平屋建て延べ約150㎡、訓練塔がS造各1棟で、総延面積は3400㎡。

 今年度は基本・実施設計と造成工事を進めている。設計は榎本建築設計事務所(千葉市中央区長洲2-8-5)が担当。新年度早々に工事を発注し、年度内に完了させ、2013年4月1日から業務を開始する計画。

 また、富津バスターミナルの整備に伴う概算設計費に331万円を計上した。高速バスターミナルの設置を計画しているもので、建設場所は青堀駅に近い大堀地先。敷地面積は約1万2000㎡を見込み、民有地を取得し整備する。高速バスは現在、JR内房線青堀駅から東京行きが発着しているが、高速バスターミナルを整備することで現在の君津止まりの便を同市まで延伸することなどで増便し、市民利便性の向上を図る。

 このほか、大貫駅駐輪場整備に伴う詳細設計と測量業務に330万円を措置。2013年度の着工に向けて準備を進める。

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