龍ケ崎市(中山一生市長)は、2012年度(平成24年度)当初予算案の概要を公表した。総予算規模は365億5780万円で、前年度比0・9%(3億3550万円)増となった。一般会計は前年度比1・1%減の222億4700万円。主な事業では、市営住宅改修事業に4290万円、テニスコート改修工事に3600万円、コミセン井戸設置(13カ所)に3480万円など。また城西中学校大規模改修事業には3602万円を計上し、大規模改修に向けた実施設計の策定に着手するほか、竜ヶ崎駅北地域における新商業拠点形成のための影響度調査に500万円を盛り込んだ。
普通建設事業費は9億4042万6000円。市営住宅改修やテニスコート改修など新規事業の増により前年度比16・6%の増となった。
市営住宅改修事業では、老朽化に伴い富士見住宅(龍ケ崎市2-198)の施設を更新する。新年度から数年で敷地内8棟をすべて改修する計画で、新年度は1号棟と2号棟で、外壁塗装と屋根改修を行う。2棟とも92年4月竣工のRC造3階建てで、延べ床面積は1号棟が1170㎡、2号棟が780㎡。
また同住宅敷地内の広場に総合遊具を設置する。
城西中学校では、老朽化に伴い、校舎・屋内運動場ともに大規模改修を行う。
校舎はRC造3階建て、延べ床面積4855㎡。屋内運動場はS造1階建て、延べ床面積860㎡。
13・14年度の2カ年で大規模改修を行う計画で、新年度は全体改修計画と実施設計を策定する。
テニスコート改修工事には3600万円を計上し、若柴公園の人工芝テニスコート3面(2340㎡)を全面的に張り替える。
災害復旧・防災関係では、被災保育所緊急対策事業費に総額3957万1000円を計上。安全面の観点から使用を中止した市内2保育所(北文間・大宮)を解体し、園児送迎のためのバス待機所(プレハブ)を設置するほか、児童の受け入れ先となる八原保育所には育児室としてプレハブを整備する。
また市内全コミュニティセンター(13カ所)への井戸新設に3480万円を盛り込み、上水道断水時などに飲料水等を安定的に供給できる環境を整える。
幹線排水路整備事業には3000万円を計上し、貝原塚町と直鮒地区で幹線排水路整備を進めるほか、道路関係では、市道I-2号線とI-8号線における交通安全事業を新規で事業化した。
このほか放射線対策事業に3909万円、コミュニティセンター(馴柴・松葉・長山)の改修工事に3000万円、庁舎LED照明工事に930万円など。
また竜ヶ崎駅北地域における「新たな商業拠点を形成」のための影響度調査に500万円を配分。ショッピングセンター・リブラ北側の約22haが、市の新総合計画の中で「新都市拠点形成エリア」に指定されたことに伴い、同エリアにおける今後の土地利用の可能性を探っていく。
特別会計を見てみると、公共下水道事業は流域下水道整備事業負担金の減少や下水道事業債の元利償還金が減少したことにより、前年度比0・6%減の21億4100万円。
農業集落排水事業は前年度比3・1%増の5670万円となった。
【エクセルデータ=2012年度予算案】