仮称・三郷中央駅前近隣公園整備事業を進めている三郷市は、今年度から3か年計画で整備工事に着手する。計画面積は1万5967㎡。このうち今年度は、駅前となる公園東側部分の基盤整備工、第二大場川に仮設する人道橋の下部工を手掛ける。近く補助申請を行い、交付決定後、速やかに工事発注に向けた作業へと移る。発注方式は、一般競争を予定し、基盤整備の進捗を見ながら、植栽工事を別途入札執行する。17年秋のつくばエクスプレス開業と合わせ、一部開園させる。人々が集い交差する生活舞台をコンセプトとし、いよいよ大型事業が本格化していく。
同公園は、「水に恵まれた三郷を印象づける新しい三郷の顔」が整備基本方針。これをもとに芝生広場、ステップ広場、図書館前広場、親水広場、水辺のプロムナード、河岸遊歩道などを計画している。
初弾工となる今年度の対象は、三郷中央駅と第二大場川に挟まれた約6400㎡。芝生広場を中心に、駅前入口広場からメインとなる2本の遊歩道(幅員6m)などを整備する。
また先行整備する東側と西側には、人道橋を設け第二大場川を渡河させる。計画橋梁は、橋長約19m、幅員6mの1スパン、PC橋。下部は逆T式橋台2基。基礎は、場所打ち、杭径は約1m、支持層までは50m程度を見込んでいる。本数は片側3本の計6本。
別途発注の植栽工は、メイン遊歩道周辺にケヤキのほか、サクラなどを予定している。
17年度に計画する西側は、雨水貯留機能を持たせた2か所のステップ広場、図書館前広場などに加え、東西を結ぶ人道橋の上部工を予定。将来計画の図書館建設用地については、暫定的に緩傾斜の芝生地として確保しておく。
最終年度は、計画区域の北側、河岸遊歩道や水辺のプロムナードなど。
同公園の設計は、総合設計研究所(千代田区、電話03-3263-5954)が担当。市内では、約3haの早稲田公園に続く、2か所目の近隣公園となる。
整備場所は、都市基盤整備公団施行の三郷中央土地区画整理事業地内、三郷中央地区133-2街区。