記事

事業者
その他記事(公共)

飛島建設と最上クリーンセンター アスベスト無害化処理システム共同開発

2012/03/02 本社配信

飛島建設(本社・神奈川県川崎市高津区坂戸3-2-1、伊藤寛治社長)と最上クリーンセンター(本社・山形県最上郡最上町、大場千佳子社長)は、有害なアスベストを含有する保温材などを無害化処理するシステムを開発したことを明らかにした。

両社は同クリーンセンター内に設置した実証試験設備で繰り返し実験を行った結果、これまで小型の表面溶融炉では処理が難しかったアスベスト含有保温材を高効率に溶融無害化できることを確認。しかも従来の溶融無害化処理よりも消費燃料を大幅に削減し、コストダウンを図れることも認識できた。

飛島建設を代表研究者、同クリーンセンターを共同研究者として、環境省から助成(平成22年度次世代循環型社会形成推進技術基盤整備事業補助金)を受けて実験を進め、アスベスト含有保温材(レベル2廃棄物)などの溶融無害化処理を可能にしたのが同システムの最大の特徴だ。

担当した飛島建設技術研究所第二研究室環境グループリーダーの内田季延氏は「負圧管理された投入設備内の破砕機でアスベスト含有保温材を前処理(破砕)したうえで、溶融炉に連続定量供給して溶融無害化処理するもので、比較的小型の表面溶融炉でも安定した処理量を確保することが可能である」ことをアピールした。

両社は現在、環境省の「石綿を含む廃棄物における無害化処理認定制度」の適用を受けるため、申請の準備作業を進めており、早ければ6月頃から事業を開始する方向にあるという。

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら