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下土棚A池を重点整備/用田バイパスも整備促進

2012/03/06 日本工業経済新聞(神奈川版)

 県藤沢土木事務所は鋭意取り組んでいる引地川下土棚遊水地整備事業について、二四年度では用地買収が終了したA池を重点整備する。

 引地川下土棚遊水地は、A~Dの四池から成るが、A池だけが右岸側に位置していることから、同事務所ではA池の整備を先行させ早期の供用開始を図る考えである。

 左岸側のB~Dの三池についても、残る用地買収を進めるとともに、三池を繋ぐ連通管や遮水壁などの整備を実施し、全体として二七年度の完成を目指す。

 上部利用の公園については、今後、具体的な施設整備について、藤沢市や市民らと調整していく。

 同事務所が重点整備を進めてきたもう一方の境川遊水地については、二四~二五年度で残る今田川遊水地の掘削工、護岸工を実施するとともに、小規模な管理棟も整備し、上部利用の多目的広場も整備する。

 河川関係ではこのほか、継続実施している小出川河川改修事業について、二四年度では大曲橋架替上部工(PC造)と同橋上流の堤防、護岸整備を行う。

 道路関係では、県道22号(横浜伊勢原)用田バイパス整備事業の整備促進を図る。二三~二四年度で実施する新用田橋の上部工に加え、二四年度では綾瀬市道を跨ぐPC橋の上部工や取付道路の整備も行う。

 継続実施している大船立体については、二四年度では、一期工事の迂回路整備の促進を図る。

 二四年度事業の中では、「橋りょう長寿命化修繕計画」に基づく橋りょう補修事業として国道134号腰越橋と県道46号(相模原茅ヶ崎)小出川橋の耐震補強工事なども実施する。

 海岸高潮対策として実施している茅ヶ崎中海岸の養浜工は、二四年度も三万立方㍍を予定している。

 東日本大震災を踏まえた津波対策として急遽実施されることになった津波避難タワー設置工事は、湘南海岸公園内に六月末には完成する予定。





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