サッポロビール埼玉工場跡地に並木元町公園(仮称・アートパーク)整備を計画している川口市は、市議会6月定例会で、「都市基盤整備公団による公園整備に関する同意について」の議案を上程する。議決後は市と同公団との覚書に基づき、設計業務、整備工事などの発注はすべて、同公団埼玉地域支社から行われることになる。
また補正予算案で公団に対する負担金、基本設計費348万5000円、用地費8億8192万6000円を計上。さらに、17年度の実施設計、工事費として2億6032万9000円の債務負担行為を設定した。
同公園の完成目標は18年1月で、17年秋ごろからの着工を想定。整備面積は約1・1ha。そのうち、5000㎡はサッポロ側から無償寄附され、残り部分を市が購入することになる。公園内には仮称・市民アートギャラリーが建設され、文化芸術の拠点創出が位置付けられている。
同工場は昨年閉鎖。全体面積は約11万8000㎡で、現在は解体工事が進められている。跡地に整備される複合都市開発「川口サッポロビアスクエア(仮称)」は、17年度内の開業を予定しており、同公団がコーディネート業務を担当。
分譲住宅には東武鉄道(株)と(株)リクルートコスモス、商業は(株)イトーヨーカ堂、ビヤレストランは(株)サッポロライオン、フィットネスクラブは(株)サッポロスポーツプラザが進出する。