県住宅課は二十九日までに、新規事業の石塚住宅(佐野市)建設計画概要を固めた。今年度着工する一号棟(三十二戸)を含む二棟(計六十四戸)の設計並びに全体施設配置計画を委託。このうち一号棟は年内の工事発注を目指し、二号棟は来年度の着工を想定。補正予算編成等の状況変化に応じて二号棟の前倒し発注が可能な準備も進める。以降は、財政当局との協議を経て順次二カ年事業で建設、最終的には五棟、百四十八戸を建設し、既存棟を含め全七棟、現在の二百八戸を超える戸数を確保する団地群にする。
石塚住宅は、石塚地内の敷地一五、八九四・四㎡に建つ簡易耐火式平屋建て住宅二十三戸、同構造二階建て住宅十二棟を、基本RC造住宅に建て替える。敷地が南北に伸びているため、南ブロックから建て替えを進めることにし、今年度一号棟を着工させることになった。現居住者の希望をもとに間取りの配分を決め、十二月中に一号棟発注に持ち込みたいとしている。
年度当初に居住者への建て替えアンケート調査を実施。五月中に入居者に対する事業説明会を終えている。最も北側にある中層耐火構造五階建て住宅二棟は今回の建て替え計画から除かれた。
住宅課ではこれに基づき二十五日に第一期として計画している南ブロック二棟の建設用地のボーリング調査並びに実施設計(機械設備、電気設備、外構含む)、現在の二百八戸のうち百四十八戸を建て替え対象とした全体計画(建物配置計画等)を一括して入札。(株)都市計画設計事務所(佐野市大祝町二三九〇)が二千百五十万円で落札した。設計工期は百五十日間。
設計にあたってはRC造四階建て、延べ面積を二、〇〇〇㎡程度に設定。設計時点で間取り配分を決定していく。仕様は高齢者対応型とし、階段室型住宅を廃止、エレベータ室を設ける。各室をはじめ共用部分の段差解消を極力図った構造とするなど。
また、全体計画では敷地の住宅棟の配置計画、駐車場、児童遊園(広場)、集会所の設置位置及び規模、植栽、敷地内給排水・電気管路、敷地内通路などの基本設計を盛り込む。