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鹿島で新病院建設/安全祈願し起工式挙行/福島病院

2012/04/12 群馬建設新聞


医療法人上毛会伊勢崎福島病院(福島正人理事長、伊勢崎市大手町18-10℡0270-24-3456)は11日、(仮称)伊勢崎福島病院の移転新築起工式を厳粛に開催した。当日は、伊勢崎市の五十嵐清隆市長が参式し、起工式に華を添えた。

伊勢崎福島病院の移転新築は7年前からの懸案事項で、これまで移転へ向けて内部で課題解決に取り組んで来ていた。移転計画が本格稼働したことについて福島正人理事長は「地域住民の悲願でもあった。地域医療のため、さらなる努力を重ねていく」とコメントを寄せた。設計は、INA新建築研究所(東京都文京区)が作成し、施工は鹿島建設(東京都港区)が2013年5月の完成へ向けて進めていく。本格的に工事が始まるのは6月頃となるようす。総事業費は、建物に関連する予算のみで約23億となっており、このうち医療施設耐震化臨時特例基金事業補助金が7億円充当される。

伊勢崎福島病院は、1952年に22床で開設されて以来、現在ではS造5階建て、建築面積9493・1㎡規模の中核病院となっている。老朽化が進み、機能拡充を目指してRC造4階建て、延べ床面積1万1800㎡の病院を新しく建設する。診療科目は、内科、循環器内科、神経内科、外科、消化器外科、泌尿器科、整形外科、リウマチ科、リハビリテーション科、放射線科、歯科となり、現状の診療科目をさらに充実させていく。中でも手術室は3室設け、整形外科と外科手術を平行して行っていけるよう対応。また、地域内でも受診が多いリウマチ科、現在のリハビリテーション科もより良い利用環境を整えて患者側、医療側が双方使いやすいレイアウトにしている。さらに、将来的に高齢者人口が増加傾向にある状況に置いて、高齢者にやさしい病院をめざし、2階の屋上には庭園を設け、気分転換やひとときの休憩ができるスペースを確保し精神面にも考慮した設計内容になっている。

1階には、外来診療室を設け、2階にオペ室などを設置。2階から4階は病床を配置しており、総病床数は232床で、一般病床は137床、療養病床は95床(介護療養が50床分)となる。

起工式では、地鎮の儀や玉串奉奠などが行われ無事故無災害の工事を祈願した。その後に行われた直来であいさつに立った福島理事長は「安全、健康、無事に工事をお願い申し上げる」とし、続いて五十嵐市長は「素晴らしい病院を完成していただき、地域医療へのご協力を」と話した。また、設計を担当したINA新建築研究所の中山正俊代表取締役社長は「利用者に優しい病院、使いやすい病院を念頭に置き設計を行った。施工者と協力しつつ期待に添える病院を建設していきたい」と意気込み、鹿島建設の鞆田茂執行役員営業本部副本部長は「無事故、無災害で工期通りにお引き渡しができるよう全力で進めて参る」とあいさつした。


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