上田市は、策定した公立保育園および幼稚園の改築事業計画のなかで、上信越自動車道上田菅平ICの脇にある神科第一保育園について、周辺用地を買収したうえでの改築を予定している。
同保育園の現在の園児数は109人で、新施設は100人規模を想定。計画では、園児送迎のための駐車場を確保するとともに、自園で給食配給を行うための施設が必要として、西隣りの田んぼを取得して改築する方針だ。
本年度は用地測量(当初予算に180万円計上)と造成工事に着手する予定で、来年度に基本設計に取り組む見通し。取得見込みの田んぼは傾斜があり、段をなしているため平坦にする必要があり、市側は「造成に手間が掛かり、2014年度の本体着工は難しそう」と話している。
また、神川地区第一保育園と第二保育園については、老朽化と少子化により統合するとして、別の場所に用地を確保して建設する方針。本年度に候補地選定を行い、来年度の用地取得と造成着手を目指す。候補地としては、上田養護学校横の上田土地開発公社が所有する土地を含め3、4カ所についてを検討している。現在の園児数は、第一が13人で第二が41人。市担当は「公社が所有する土地は周辺道路が狭いこともあり、さらに検討する必要がある」としている。
また耐震化事業は、国分保育園の補強をはじめ小・中学校、体育施設などすべての施設の営繕や整備が本年度で完了する見込み。
【写真:改築が待たれる現在の神科第一保育園と取得予定の保育園西側の田んぼ】