所沢市は、第2一般廃棄物最終処分場建設候補地選定調査を、国際航業北関東支店(さいたま市、048-686-1220)に委託して作業を進めている。GIS(Geographic Information System・地理情報システム)を使用し、数か所に絞り込む。可能ならば1か所を選定し、地元説明などを年度内に実施したい考え。
調査に当たっては昨年9月に市長に報告された、基本構想等検討委員会の提言を基にする。
提言書では<1>敷地面積が5ha以上確保できること<2>貴重な動植物が生息している地域について考慮する<3>緑地の保全に努める<4>市の諸計画や開発計画のある場所について考慮する<5>災害の危険性が高い場所について考慮する<6>文化財の保護・保全に努める<7>上水道取水源の保全に努める<8>農業生産が盛んな地域の保全に努める――などのほか、なるべく人の少ない場所を選ぶように努力する、経済性について考慮する――など。今後86か所の候補地から適正地を探る。
候補地選定は、まず数箇所の候補地を挙げ、その後地元説明会などを開き、意向を確認しながら優先順位を付け、さらに絞り込む方針。これは1か所で交渉を重ねた結果、白紙に戻ったとした場合、その後に大幅な時間を要するとの見方が強いため。
基本構想では、計画埋め立て容量25万立方m、計画期間15年間など、13年9月策定の基本計画における将来予測値に基づいて想定。埋め立て高さ10m掘り込み式で約5haの面積。形態は一般廃棄物の埋め立て基準や国庫補助の要件等を考え、管理型最終処分場としている。
施設整備に係る全体実施工程案は、建設用地内定後、1年目は生活環境影響調査、基本計画、測量、地質調査。2年目に基本・実施設計、3年目工事着手、4年目工事完了の工程。