国土交通省北首都国道事務所は、国道468号圏央道(首都圏中央連絡自動車道)整備事業で今年度、129億5000万円の事業費を投入。大型工事は、19年度開通目標の3<2>工区内、菖蒲白岡IC~久喜白岡JCTまでの延長約3・3km区間で、5件の発注を計画している。また、東北自動車道から東側の4工区では、久喜市・宮代町地内で用地買収に入る。幸手市内では関係機関との調整を進めており、その後は橋梁詳細設計に着手。整い次第、地元設計説明会を開催する。
先行整備する菖蒲白岡IC~久喜白岡JCT間では、3月に初めて工事発注。久喜高架橋下部その1工事はクボタ建設が、同その2工事は島田建設工業が担当で、現在は準備工の段階。まもなく本格着工する予定となっている。
今年度は、第4四半期に5件を予定。年明け早々に、同その3(RC橋脚16基)、同その4(同20基)、菖蒲台高架橋下部その1(同16基)、同その2(同16基)、同その3(同8基)を公募型指名競争入札により発注する見込みとなっている。工期はすべて、約1年間。
一方、南側2車線を暫定整備する4工区では現在、久喜市、宮代町と幸手市の一部、計約4・4kmで、7月30日を履行期限に橋梁詳細設計作業を進めている。そのほかの区間も、年内には詳細設計を発注する方針。
同事務所では、菖蒲町下栢間~久喜市下早見(東北自動車道)までの3<2>工区7・6km、下早見~幸手市木立(茨城県境)までの11・1kmに加えて、今年度から茨城県区間、五霞町幸主~境町西泉田(境IC)の8・5kmを、常総国道事務所から引き継いだ。
所管延長は27・2kmになり、茨城区間のルート上、利根川を跨ぐ橋長1300m規模の長大橋も加わった。同橋の詳細設計業務は、年度後期に入る構え。なお昨年12月に常総国道事務所から発注された茨城区間の詳細設計に関しては、現在も同事務所の管轄で作業を進めている。
27・2kmのうち、土工部は仮称・菖蒲白岡ICと茨城区間の1部のみで、ほかは橋梁部。橋梁部の標準断面は、幅員25mとしている。
3<2>工区、菖蒲白岡ICから西側区間の着工時期に関しては、オオタカ生息問題で調整を続けている大宮国道事務所との兼ね合いもあるため、現段階では未定。