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国土交通省甲府河川国道事務所

船山橋歩道橋、今夏着工/本年度の事業概要まとめ

2012/05/10 山梨建設新聞

 国土交通省甲府河川国道事務所交通対策課は本年度の事業概要をまとめた。主な事業箇所に「山梨県事故ゼロプラン」に盛り込まれている国道139号天神山入口交差点、国道52号船山橋横断歩道橋を挙げている。設計は天神山、船山橋ともに、いであ(山梨営業所・山中湖村平野)が担当。同事務所の小嶋正雄交通対策課長は「このほかに数カ所着工する予定。順次公表する」とし、今後更新する発注計画に新たな箇所を盛り込む考えだ。

 国道139号天神山交差点については右折レーン、両側歩道設置が整備内容。近隣の用地買収を行い上下線それぞれに幅3mの右折レーンを設けるほか路肩も現在の75㎝から1・5mに拡幅。道路両側には幅2・5mの歩道を整備する。

 すでに早野組により一部工事に入っており、本年度は用地買収の進捗をみながら仕上げとなる工事を発注、年度内完成を目指す。本年度事業費は用地費含め約3億円を見込む。

 船山橋横断歩道橋については歩道橋南側階段の撤去、新たな階段の製作架設を主に行う。新たな階段は途中に踊り場を設ける「くの字」型。歩行者の動線を考え従来通り船山橋側から上り下りがしやすいようにする。

 構造は既存橋と同じ鋼製で延長は28m、重量は13・3tだ。発注は第2四半期を予定しており製作架設に約7カ月を見込む。架設にあたり主桁の補強工(0・4t)も行う予定。

 現場は国道20号と52号との交差点で朝夕を中心に交通量は多い。このため施工ヤードをどう取るかについて小嶋課長は「河原方向からクレーンで架設できればいいが、できない場合警察と協議した上、道路上を使うしかない。夜間工事も検討する」という。

 このほか同事務所では山中湖畔をはしる国道138号へのサイクリングロード(兼歩道)の整備を計画。これについては「調査第二課が担当することになった。概略の計画は公表されている通りだが、まだ設計段階のため詳細な内容を決めるのはこれから」とした。



【写真=歩道橋階段により見通しが悪い船山橋周辺の現況】



歩道橋階段により見通しが悪い現況002307.JPG

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