県教育委員会管理課は、藤岡地区の中核高校として計画している(仮称)藤岡中央高校の施設整備に関わる設計を県建築設計センター(前橋市元総社町2578-29電話027-255-1101)へ委託することを決め、近く随意契約を交わす。一方、用地取得については4月に1回目の地元説明会を開催し、整備スケジュールや教育内容等を説明、さらに5月19日には2回目の説明会を開催。地権者に初めて用地単価を提示したほか、用地測量を行うために現地立ち入りへの同意を求めるなど、着々と進めており藤岡市が窓口となって早期契約締結を目指している。注目される新校の施設規模は、設計業務の中で詰めていくことになるが、施設配置にあたってはできる限り広い校庭を確保するため、校舎は1棟に集約し、体育館等についても統合する考えでいる。本体工事は、17年度早期発注が見込まれる。
新校は、現在の藤岡高校と藤岡女子高校に代わる新設校として計画、数理科学科(2クラス)と文理総合科(4クラス)の2学科で構成し、1学年の定員は240人(6クラス)。
当初、設置場所については、財政上等の問題から藤岡高校の既存施設を改修するなどして活用する考えでいたが、藤岡市や地元関係者からの新天地への移転要望を受け、藤岡高校用地を藤岡市へ売却することで市と合意に達し、財政面で一定の財源を確保のメドが立ったことから全面移転を決定。
交通アクセス等を勘案した結果、立石・中栗須地区を選定。候補地は、県道前橋長瀞線と上越新幹線に挟まれており、藤岡総合病院外来センターと道路を挟んですぐ北東側に位置する。選定理由としては、<1>整形で一団の用地(約5・5ha)を確保できる<2>閑静な地域で勉学やスポーツに適した環境にある<3>JR北藤岡駅、新町駅からも近く通学アクセスが良く、全県一学区の新校の通学区域に対応できる--等。
当初予算には、新校設置に係わる校舎及び体育館(各1棟ずつ)の基本・実施設計費7196万7000円をはじめ、文化財調査費5535万円、敷地測量、造成費1億4909万9000円や、17年4月の開学時から当面の間は藤岡女子高校で運営するための既存校舎トイレ等の改修費2365万1000円、仮校舎使賃料608万円など、計3億円余りを計上。さらに、用地先行取得特別会計で用地取得費8億4900万円を別途計上している。
今年度は、用地取得と併行して校舎及び屋内体育館の設計作業を進め、その取得時期や文化財調査等の状況にもよるが、造成工事まで実施する。
新校の施設は、校舎を1棟に集約するとともに、付帯施設についても屋内体育館(第1・第2)、格技場、セミナーハウス、部室等をできるだけ集約したいとしている。
各施設の規模(延べ床面積)についても詳細は設計の中でツメられるが、文部科学省の基準にあてはめると校舎は、約7200㎡で、この規模が一定の目安となりそう。また、17年4月の開校後、当面の間使用する藤岡女子校の施設整備として、共学化に伴う男子トイレへの改修やプレハブ校舎の設置等を行う。
仮設施設は、生徒1学年分と校長室等の管理諸室に充て、リース契約でコストを抑制するため12月頃に発注する。
注目される本体工事は、17年度から着手し、完成時期については地元説明会で「18年夏頃の予定」と説明している。
















