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(仮)桜丘中改築へ/6月にも一般競争公告

2012/05/16 日本工業経済新聞(茨城版)

 東茨城郡茨城町学校教育課は、(仮)桜丘中学校(奥谷862)の改築工事について、順調ならば6月中にも一般競争入札で発注する見通し。その後は7月の臨時議会で本契約の承認を得て、9月ごろにも本格的に工事に着手したい考えだ。校舎の規模はRC造3階建て延べ床面積5700㎡程度。工期は18カ月を見ており、2013年内の完成、14年1月からの供用開始を目指していく。設計は㈱桜設計事務所(水戸市千波町)が担当。本体工事および監理業務の2カ年継続費は、12年度が4億5600万円、13年度が10億6400万円。改築に先立ち、浄化槽設置を中心とした排水整備工事や法面補強工事も予定している。


 (仮)桜丘中改築事業は、桜丘中と梅香中の統合に伴うもので、統合新校は桜丘中の位置に設置する。14年度の推定生徒数は362人。総事業費は約22億円。名称は公募を検討しており、年内の決定を目指す。

 桜丘中は、施設の老朽化から学校としての安全性が心配され、また、東日本大震災で被災したことから、昨年度に康和建設㈱(茨城町長岡)で校舎を解体した。

 計画では、敷地内に新しくRC造3階建て延べ5700㎡の校舎を建設する。普通教室数は13室(特別支援学級2室を含む)。建物は1棟で、構造上は職員室や特別教室などが入る管理棟と普通教室や特別教室などが入る普通教室棟をつなぐ形となる。屋内運動場や格技場はすでに復旧工事を終わらせており、改築工事の対象外。

 同課によると、7月の臨時議会で承認を得たいと考えており、工事発注は6月ごろになる見通しだという。発注方法は一般競争入札で、複数によるJVも想定しているもよう。

 その後のスケジュールとしては、夏休みが明けてから本格的な工事に着手し、18カ月程度の工期で進めていく。13年の内に完了させ、14年1月から在校生が使えるようにする。備品などについては、現在使っているものを極力継続して利用していく。

 本年度の当初予算では12・13年度の2カ年継続費15億2000万円を計上。荒造成や外構の工事費には1億3300万円を計上した。

 なお、統合される梅香中(駒場700)については、14年度に改修・増築工事を行い、4小学校(川根小・上野合小・沼前小・駒場小)の統合小として使用する予定となっている。再編案による15年の児童数は590人(18学級)。改修・増築にかかわる費用は7億2000万円を想定している。




 【図=(仮)桜丘中外観イメージ】







茨城町(仮)桜丘中外観パース013033.jpg

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