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国土交通省羽越河川国道事務所

河川・ダムの洪水対応演習/実践さながらの情報伝達訓練

2012/05/24 新潟建設新聞

 「河川情報班です。水防団待機水位に達しました」-。国土交通省羽越河川国道事務所(宮崎清隆事務所長)で22日、洪水対応演習が実施された。また、大石ダム、横川ダムなどでもダム操作の演習を同時に行って、洪水時における連絡体制も確認。これらの演習により、出水期を前に洪水時の情報伝達手順を確認するとともに、問題点と対応策を洗い出すことが目的だ。

 水防業務の確認および情報伝達の演習では、市村長・事務所長双方向の情報共有を図るため、ホットラインにより事務所長から村上市長、関川村長へ批難判断水位到達、はんらん危険水位到達時刻の伝達を実施。迅速な水防活動と、住民の避難等被害未然回避のための訓練を行った。

 さらに、情報伝達訓練では、あらかわゴルフ場を対象とした河川敷占有工作物の撤去演習、破堤等重大災害の演習、災害対応機会(排水ポンプ舎)の出動要請演習を実施。

 洪水予測の演習では、1時間後の洪水予測(水位予測)が次々と報告され、洪水予報指定河川、水位周知河川のはんらん危険水位(危険水位)、はんらん注意水位(警戒水位)への到達情報周知や、水防報告について、実践的な取組みが行われた。

 昨年度、荒川における出水状況は、氾濫注意水位超が4回、水防団待機水位超が4回であった。このうち、6月23日には、内水はんらんが発生。村上市鳥屋地先と関川村高田地先へポンプ車や照明車が出動。鳥屋地先で若干の被害が出ている。

【写真=洪水予測が次々と報告される】

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