ひたちなか市が進める西中根地区農業集落排水事業で、このほど処理場工事の国庫補助が採択された。既存の処理場を対象に、コンクリートの防食工事や機械電気設備工事の改修を単年度で行っていくもので、工事費に4900万円を見込む。早ければ7月にも着工する予定だ。
西中根地区の農集排処理場(中根地内)は、平成3年度に完成した嫌気性ろ床及び接触ばっ気方式の施設。敷地1296㎡に立地しており、計画量では周辺地域の350人、88戸を対象に処理されている。一日の最大汚水量は115・5立方m。
関連施設として、一帯には総延長3550mの管路をはじめ、単独分として613m、ポンプ3基が配置されている。
今回は処理施設の機能強化に向けた改修工事で、コンクリート防食工事のほか機械・電気設備工事を予定。このうちコンクリート防食工は、嫌気性ろ床槽や接触ばっ気槽、汚泥濃縮貯留槽、汚泥貯留槽を対象に実施。機械電気設備では、攪拌装置や攪拌装置用ブロワ設置を行っていく見通し。
近く実施設計業務を委託する予定。工事は全7槽を対象に、他の槽を稼動させながら1槽ずつ工事していくため、早ければ7月、遅くとも8月には着工したい考え。年度内には竣工させる見通し。
なお、今年度当初予算には処理施設工事費の4900万円をはじめ、実施設計委託費に450万円、公共ます設置工事費に88万円が計上されている。