北陸地方整備局と新潟県が新潟東港で整備を進めてきた国際海上コンテナターミナルの「西ふ頭4号岸壁」が完成し、24日に供用式典が行われた。
新潟港では、コンテナバース不足により年々増加するコンテナ貨物量に対応できず、船舶が「沖待ち」する状況が多発していたため、「沖待ち」解消や大規模地震発生時の機能確保といった課題を解決しながら、新潟港の国際競争力を向上させるため、国と県がコンテナターミナルの整備事業を進めてきたもので、昨年5月には一部供用を開始していた。
式典で、北陸地整の前川秀和局長はバースの全面供用でコンテナ貨物の取扱量が増大するとともに、大規模地震の際にも港湾物流機能が確保されるとし、「岸壁の供用を契機として新潟港が日本海側拠点港としての機能を発揮することを祈念する」とした。
新潟県の泉田裕彦知事は「今回のバース供用で一つの区切りを迎えたが、これから、さらなる発展に向けた取組みを進めたい」とし、コンテナターミナル民営化や日本海側の拠点性向上に全力で取組む意向を示した・
また地元を代表し聖籠町の渡邊廣吉町長は新バース整備に感謝しながら背後地の工業団地への産業集積の必要性を訴えた。
式典の最後にはテープカットが行われ、日本海側を代表する国際拠点港湾に向けて、新たなスタートを切った。
今回、整備された主要施設は岸壁(マイナス12m)250m・1バース、航路泊地、泊地(マイナス12m)7・1ha、ふ頭(舗装)3・2ha。
【写真=式典、テープカット後に積荷降ろし作業を開始した】