中越沖地震発生後から、新しい柏崎市の顔として、JR柏崎駅前で建設が進められてきた新文化会館『アルフォーレ』が、完成の日を迎えた。今月8日には竣工記念式典が挙行されるほか、ことしで5年目を迎える中越沖地震式典の会場としても使用される。
同市日石町の駅前土地区画整理事業施行地内に建設された新文化会館アルフォーレは、SRCおよびRC一部S造、地上4階地下1階建て延床面積4344㎡で、同市の公共施設としては初の免震構造を採用する。
2010年から工事着手し、総工費には約50億円が投じられた。
メーンとなる大ホールには、1階席と2階席あわせて1102席を確保し、手の平を上に向けたような『掌(たなごころ)』型に配置された客席が舞台を取り囲み、2階席も舞台を間近に感じる。
大ホール脇に配置された182㎡のマルチホールは、平土間形式で、多目的な小ホールとして使用できるほか、浮き構造とすることで、防振・防音機能を持つ。
供用ロビーに隣接した市民ラウンジは、防災公園側に、大きな開口部を設けているほか、天井から、自然光を採り入れる。
そのほか、施設内部には、可動式間仕切りが設けられた大・中・小の会議室や楽屋5室などが設けられ、市民からの要望を取り入れ、女子トイレの比率も多くした。
同施設の主な工事の施工担当者は次のとおり。
▽建築本体工事=植木組・阿部建設・東北工業JV
▽電気設備工事=東光電気工事・竹内電設・村田電気商会JV、▽空調換気設備工事=朝日工業社・北越空調・ミタカJV、▽給水衛生設備工事=日新設備工業、▽舞台機構設備工事=三精輸送機、▽舞台照明設備工事=丸茂電機、▽音響設備工事=ヤマハサウンドシステム、▽設計・施工監理=環境デザイン研究所
【写真=掌型の大ホール、開放的な市民ラウンジ。初の免震構造を採用した】