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埼玉県環境部

2者の産廃処理施設/施設計画書縦覧始まる

2004/06/16 埼玉建設新聞

 県環境防災部は、15日から山口建興とレンゴーの2者が届出た産業廃棄物処理施設の設置許可申請書の縦覧を開始した。

 山口建興(東京都小平市小川町1-462-3)は、入間市狭山台土地区画整理事業16街区6画地他地内に設置する。焼却施設は1基とし、処理能力は1時間当たり廃プラスチック0・86t、紙くず1・99t、木くず1・99t、繊維くず1・76t、ゴムくず0・76t。稼動時間は20時間。

 処分方法は溶融固化が、中央電気工業の鹿嶋工場(茨城県鹿嶋市)、最終処分の埋立がイーステージ(長野県小諸市)が処分者となる。

 焼却施設は、型式が固定炉床式焼却炉HT-15型でメーカーは小暮製作所。

 溶融炉は揺動式灰溶融炉(小暮製作所を採用)とし、処理能力は焼却灰・ばいじんを1時間当たり150kg。

 焼却施設の各設備は、燃焼用送風機一式、燃焼室バーナー2台、再燃室バーナー1台、多管式交換器一式、燃焼ガス冷却塔用ポンプ3台、バグフィルター一式など。

 一方、レンゴー(本社大阪市福島区)八潮工場は既存する八潮市西袋330-1他地内に増設し、既存施設は廃止する方針。

 今回設置する施設は、焼却施設の方が製紙スラッジ焼却施設1基で汚泥、廃プラスチック、紙くずを日量192t、汚泥脱水機(スクリュープレス型式)が同896・4立方m、パルパー粕脱水機(油圧プレス式)が同117・7立方m。

 処理施設は階段式ストーカーで脱水前は日量236・184t、脱水後が同192tとなる。脱水から燃焼とする。

 排水処理施設の処理能力は、フローテーターが日量2万5000立方m、再利用水装置が接触酸化で同2万2000立方mをはじめ他に2施設、活性汚泥装置は3つなどを整備する。既存施設はタクマが請け負った。

 着工は認可の時期に左右されるが、県は独自に270日間(土日、祝祭日を除く)の審査期間を設定している。今日から1か月を縦覧期間に設定し、その後2週間の地元利害関係者らの意見聴衆、法律で規定されている「地元市町村長の意見」「知事の学者ら専門家への意見」を求めることになる。このような審査期間および手続きを考慮すると着工は17年夏以降と想定される。



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