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山梨県峡東農務事務所

9月頃から基本計画発注/藤垈と日下部の新規2事業

2012/07/10 山梨建設新聞

 県峡東農務事務所が本年度の主要事業に位置づけていた「藤垈地区(笛吹市境川町藤垈)」と「日下部地区(山梨市七日市場、下井尻)」の畑地帯総合整備事業が9月頃から動き始める。2地区とも本年度からの新規事業。総事業費は藤垈地区が14億、日下部地区が17億8000万円を見込む。

 このうち藤垈地区事業では、9月~10月頃に農道と圃場基本計画の委託業務を発注する予定。工事は来年度からで、具体的には圃場A30・5h、農道L2640m、用排水路L1040m、鳥獣害防止柵L2630mなどの整備を行う。

 笛吹市境川町の中心にある藤垈地区は、桑園から果樹への転換が急速に進んだが、地域内の基盤整備は十分でなく、営農効率の悪さや獣害が問題となっている。近年では後継者不足や耕作放棄地も増加が進んでいるため、樹園地の基盤整備により、担い手への農地集積、品目別の団地化、農作業の効率化を図る。

 日下部地区事業では、9月~10月頃に圃場整備基本計画の委託業務を発注するほか、農道3路線と水路の測量設計を進める。藤垈地区と同様に工事は来年度からで、圃場A42・5h、農道L3299m、用排水路L4852mを予定する。

 山梨市の南東部に位置する日下部地区は、県内でも有数な果樹産地だが、藤垈と同様に十分な基盤整備がされず営農効率も悪い。後継者不足も深刻化している。 

 県では藤垈地区も甲府南ICに近い立地条件、また日下部地区もフルーツ公園を始めとする観光拠点施設に近いという立地条件を活かした観光型農業を推進していく考えだ。


【写真=果樹園の再生整備を進める藤垈地区】

果樹園の再生整備を進める藤垈地区002408.JPG

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