建設労働災害の撲滅に向けて、建設業労働災害防止協会新潟支部(本間達郎支部長)は19日、『第47回新潟県建設業労働災害防止大会』を新潟市内で開催。死亡重大災害の根絶を最優先に取組む方針を確認するなど、建設労働災害防止へ決意を新たにした。
県内の昨年度1年間の死傷災害発生状況は505件で、うち死亡者数は6人となり、3年連続で減少となったが、本年度に入ってからは南魚沼市のトンネル工事現場で重大事故が発生したほか、休業4日以上の重大な労働災害は、昨年度を上回るペースで推移。特に死亡者数は昨年度1年間の数字を上回っている。
冒頭には、参加者全員で黙祷を捧げ、犠牲者の冥福を祈った。
本間達郎支部長は、「第11次労働災害防止計画の目標である、死亡者数10人以下、休業災害の15%以上の減少という目標の達成は、非常に難しい状態となっており、労働災害防止対策は、一層の徹底を図る必要があると考える。当支部としても本年度を最終年度とする労働災害防止計画を締めくくるため、死亡重大災害の根絶を最優先に労働災害防止活動に取組まなければならない。今大会を契機として、関係者が一丸となって、労働災害防止に取組まれることをお願いする」と参加者らに協力を要請した。
また、同日には、労働災害防止に努めた事業場23社などの功績を讃え、支部長表彰として、本間支部長より表彰状が贈られた。
当日はそのほか、記念講演として、新潟労働局労働基準部の島﨑祐樹健康安全課長より、『安全衛生行政の同行について』と題した講演が披露されたほか、東京スカイツリーを建設した大林組の堀川祐一北陸支店建築工事部技術課長より東京スカイツリーに採用された技術、施工管理などが紹介された。
【写真=労災防止を再確認した】