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公募型で10月発注/玉淀ダムゲート改修

2004/06/17 埼玉建設新聞

 県は、県営玉淀地区土地改良事業(期間水利施設補修事業)着手に向け、事業計画の縦覧を行っている。寄居町を流れる荒川に設定されている玉淀ダム補修の位置付けで、農林部、企業局による共同事業により19年度までの事業期間で、全体5億8788万9000円を投じる。工事は企業局から、10月下旬の公募型指名競争で発注予定。

 玉淀ダム(頭首工)は、昭和39年6月に荒川総合開発事業の一環で、県電気事業と農林省荒川中部農業水利事業の共同事業として完成。深谷、寄居、花園、岡部、川本の櫛挽台地3684haの農地へ、最大5・375立方m/sのかんがい用水供給、最大4300kwの発電機能を有している。近年は、施設老朽化が著しく、通常の維持管理では対応できない状況になっており、農林、企業サイドが共同して補修・改修事業にあたることとなった。

 同ダムは、左岸を寄居町末野、右岸が同町折原に位置。重力式コンクリートダムで、堤高32m、堤長110m。洪水吐は、ゲートが、鋼製ローラゲートで幅12・5m×高16・3m×6門(1門決しゃ板付)。

 工事内容は、ダム主ゲート設備などの補修一式と付帯工として取水水門、導水樋門などの補修一式。工事の際には、水質汚濁の防止やダム貯水池の水位を極力確保し、周辺環境への負荷を低減する考え。

 事業費については、農林サイドの補修事業分は、主ゲート設備に1億9372万2000円、付帯工6800万円、測量試験338万9000円、工事雑費488万9000円。地方事務費を合わせた総計2億8300万円。

 企業局との共同事業費を含んだ全体額は、主ゲート設備が4億9800万円、付帯工6800万円、測量試験400万円、工事雑費488万9000円で総計は5億8788万9000円。なお、共同事業の負担割合は、農林38・9%、企業61・1%。

 企業局側は、18年度までの債務負担行為で3億6170万円を設定。工事は、公募型指名で、工種を鋼構造物とし、10月下旬入札。工期は18年3月までとしている。



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