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建設業労働災害防止協会千葉県支部

「熱中症予防対策の徹底」を通達/建災防千葉県支部 梅雨明け以降に全国で死亡災害が多発

2012/08/22 日刊建設タイムズ

 建設業労働災害防止協会千葉県支部(尾頭博行支部長)は21日付で、各分会を通じて会員事業場に対し、「今夏の職場における熱中症予防対策の徹底について」の周知を行った。20日付で建災防本部から、標記に係る周知依頼を受けてのもの。

 7月の急激な気温上昇で、熱中症を原因とした死亡災害が多発していることを重く見た厚生労働省労働基準局は今月3日付で、安全衛生部労働衛生課長名により建設業労働災害防止協会会長に対し、基本対策及び重点対策に基づく熱中症予防対策について、一層の取り組みと会員事業場への周知等を要請していた。


 ■建設業13人、警備業2人   

 今夏(2012年)の職場における熱中症による死亡者数は、7月末時点で15人(建設業13人、警備業2人)に達し、いずれも建設現場で発生。梅雨明け以降に死亡災害が多発するとともに、記録的な猛暑になった2010年度の発生件数(7月末時点で27人)に次ぐ状況にある。

 ちなみに、建設業における7月末時点での熱中症による死亡者(8月1日までの速報値)の都道府県別内訳は、岩手県1人、宮城県4人、群馬県1人、埼玉県2人、東京都1人、富山県1人、福井県1人、静岡県1人、愛知県1人、三重県1人、福岡県1人。また、月旬別内訳は7月中旬が6人、同月下旬が9人。


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