鹿嶋市(内田俊郎市長)は、3日開会の市議会定例会に補正予算案などの議案を提出した。主なものは、幼稚園・保育園多機能化複合化推進事業として3法人に対する補助金3億1495万3000円を設定したほか、市道0222号線整備事業に工事費4300万円を増額。このほか平井小学校のグラウンド整備や高松小学校の避難路整備などに事業費を盛り込んだ。一般会計全体では7億6879万4000円を追加し、歳入歳出予算の総額を232億2723万8000円とする。(2面に予算案の詳細)
幼稚園・保育園多機能化複合化推進事業は「鹿島幼稚園」と「子鹿幼稚園」、「鹿島いずみ保育園」が補助の対象。鹿島幼稚園は定員20人の保育園、子鹿幼稚園は同30人の保育園、鹿島いずみ保育園は同90人の幼稚園を創設する計画。開園はいずれも2014年4月1日を見込む。
また、認可外保育施設の「プー横丁」(20人)に対し、民間保育所施設整備補助金5346万7000円を配分。来年の法人設立を目指しており、既存施設を改築して来年10月の開所を予定している。
地域密着型事業所整備補助金は、夜間対応型訪問サービスを行う小規模多機能型居宅介護事業所「ふくふく」(9床)創設に対するもの。補助金額は3123万円。
市道0222号線整備事業(L650m)は、本年度中の事業完了を目指して工事費を増額。当初予算には工事費9500万円を計上しており、補正を足すと1億3800万円となる。市道8285号線(粟生地内)には、崖崩れ対策に設計調査費600万円を設定した。
教育費では、平井小のグラウンド改良工事に約1700万円計上。高松小の避難路整備は、敷地内に高松幼稚園が移転したこともあり、津波発生時に高台へ避難できるようにするためのもので、工事費は約500万円。
このほか、太陽光発電システム設置に対する補助金400万円を配分。当初予算と6月補正で1000万円ずつを予算化したが申し込みが多く、今回の補正でも20件分を追加する。