関東地方整備局は25日に都内の日本青年館で第5回利根川・江戸川有識者会議を開催した。泊宏河川部長のあいさつ後、座長の人選をめぐって一悶着あった。
同会議の開催は4年4カ月ぶりだが、宮村忠委員(関東学院大学名誉教授)が座長となっていることを見直すべきとし、今回の会合から委員に加わり、土砂の堆積などから八ッ場ダム建設の問題的を指摘した大熊孝委員(新潟大学名誉教授)が立候補。挙手による互選により、引き続き宮村委員が座長となった。
議事では、河川管理者として同局が示した利根川治水対策にかかわる目標流量の「八斗島地点で毎秒1万7000立方メートル」について、委員数人が発言。虫明功臣委員(東京大学名誉教授)は「東日本大震災では想定外という話があったが、河川も、想定外は許されないという議論を始めなければならない。高い目標をとるべき」と発言した。
時間が足りず発言できなかった委員もおり、時間に持ち越しとなった。