忍野村(天野康則村長)は9月補正予算を公表。
建設関連では、庁舎設計管理など委託費6520万円を計上した。同委託費には、新庁舎設計費や耐震診断調査費が含まれている。近く検討委員会を発足させ、「新庁舎建設」、「現庁舎を増築し耐震改修」などについて話し合う。年度内には庁舎の方向性を決め、委託業務を発注する。工事時期については未定。
防災拠点となる役場庁舎は、新耐震基準は満たしているが、大規模な地震が発生した場合、防災拠点には難しいと同村が判断。また庁内にはエレベーターがなく、バリアフリー化もしていないなど利便性が悪い状態という。検討委の発足とともに必要に応じては住民アンケートを実施する。
現庁舎はRC造3階建て、延べ床面積約2000㎡の規模で、1984年(昭和59年)に建設された。庁舎内の1階には税務課、住民課、地域振興課、総務課。2階に会議室、電算システム室、3階には議場がある。また隣接する別館には、企画課、上下水道課、建設課。その隣のプレハブには教育委員会が配置されている。
このほか補正予算には、交通安全対策工事費2385万6000円、観光工事費1485万8000円、道路維持工事費3678万円が盛り込まれた。
このうち交通安全については、忍野小学校のPTAと教育委員会で、通学を点検した。その結果、横断歩道やカーブミラーの要望が出てきた。通学路の安全を守るため、小規模な工事を実施する。指名競争により近く入札を行う。
また観光では、老朽化している現在の二十曲峠の公衆トイレを解体。近くの別の場所に新たに建設する。規模は10㎡弱で男女別に洋式トイレ1基ずつ整備をするもので、年内にも入札を行う。同村では県のトイレ改修や遊歩道整備など市町村が行う観光施設整備に対する補助金(補助率2分の1)を活用した。
なお9月補正一般会計予算総額は、2億8236万5000を追加。当初からの同会計総額は56億402万9000円となった。
【写真=老朽化が進む役場庁舎】