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茨城県道路建設課

(仮)下大賀高架橋/新設へ長大で詳細設計

2012/10/12 日本工業経済新聞(茨城版)

 県土木部道路建設課は、(仮)下大賀高架橋の建設(那珂市下大賀、国道118号)に向けた詳細設計を、このほど㈱長大(東京都中央区)に委託した。現道東側に分岐するバイパス上に、橋長211m、有効幅員24・5mで計画。同者は予備設計も担当した。

 下大賀高架橋の建設は、那珂市内における国道118号、延長1・6㎞区間の4車線化に伴うもの。玉川橋付近(那珂市下大賀)から県道日立笠間線が交差するところまで。そのうち、現道東側に分岐していくバイパスに下大賀高架橋を新設する。

 予備設計によれば、諸元は5径間連続少数鈑桁(合成床版)で、橋長は当初の計画より若干縮まる211m、有効幅員24・5m、両側歩道3・5mずつ。5径間はコスト面を勘案したところ、この数が妥当と判断された。

 9月20日には詳細設計の指名競争入札が開札され、長大が税抜き5730万円で落札。設計期間は180日で本年度末までとなるが、規模が大きいため実際には年度をまたぐことが予想される。

 その後、下部工事、上部工の製作、高欄設置、照明灯設置、橋面舗装、両側の取付道路工事など、順次発注が予想されるが発注時期は不透明だ。

 そのほか1・6㎞区間では、玉川橋の架け換えや、震災で大きく被災したため取り壊し仮橋となっている静跨線橋(那珂市瓜連)を、仮橋の西側バイパス部に架け換える計画。

 玉川橋は今月中をめどに日本工営㈱(東京都千代田区)で詳細設計を策定中。橋脚は2基。架け換え後、現橋を解体予定。

 静跨線橋は、暫定2車線の片側歩道(L20・5m、W13・25m)で計画。詳細設計を㈱トーニチコンサルタント(東京都渋谷区)が担当。用地買収と家屋移転の完了後、本年度に埋蔵文化財調査を経て橋梁工事を発注。これを来年度まで進め、取付道路工事を経て同年度末の完成を目指す。復旧費に約5・4億円を見込む。なお、仮橋や仮設橋台は、新橋ができた後に撤去する。

 なお、橋梁区間以外の道路4車線化についても、現在、常陸大宮土木事務所により用地買収が進む。この作業が完了次第、順次工事発注の予定。



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