任期満了に伴い21日に投開票された新潟県知事選挙では、現職の泉田裕彦氏(50)が75万9718票を獲得して、3回目の当選を果たした。
選挙公約で泉田氏は2期8年の実績をもとに、明日の新潟の飛躍に向けて、これまで積み重ねてきた成果を踏まえ、新潟県の強みを生かした「一歩前に踏み出すことで明日を拓く」新たなチャレンジを行う『創・新潟宣言Ⅱ 新潟の戦略から日本が変わる』と宣言。
今後は①将来への展望を切り開く地域経済の自立②安心・安全で、一人ひとりが大切にされる社会の実現③地域主権・財政構造改革の推進―の3つの項目を柱に県政を運営を進める意向だ。
主な施策としては、▽中小企業の経営安定を支援▽新潟が日本海側における交通網の結節点となるようインフラ整備を推進する▽危機管理体制のさらなる整備▽防犯対策および災害に強いふるさとづくり▽市町村への権限移譲、行政の効率化を強力に推進する―などを掲げている。
泉田氏の3選により、今後は「新潟州構想」や「県立武道館構想」の実現に向けた動きが本格化する見通しだ。
なお、泉田氏は1962年9月生まれ。加茂市出身。京都大学法学部卒業後、通商産業省入省。2004年より新潟県知事に就任している。