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国の借金過去最高に/3月末で703兆円

2004/06/30 

 財務省はこのほど、国債や借入金などを合せた国の債務残高が平成16年3月末現在で、703兆1478億円と過去最高となったことを発表した。また、国の借金が700兆円を超えたのは初めてで、国民一人当たり約550万円の借金を背負ってることになる。

 一般会計の財源に充てる普通国債残高は456兆円で、ここには、道路や上下水道など社会資本整備のために発行される建設国債と、歳入不足を補うための特例国債(赤字国債)で内訳される。

 また、政府は今年度も新規国債を16年度当初予算ベースで36兆5900億円と過去最大の発行を計画する。そのうち、建設国債は6兆5千億円で前年度に対し、800億円の増加。赤字国債は、30兆900億円と前年度に対し、650億円増を計画する。

 一方、同省が昨年12月に発表した国の長期債務残高の平成16年度末見込みから、普通国債残高は483兆円程度と予測。そのうち、公共事業を賄う建設国債は222兆円と普通国債残高の45%を占める。赤字国債は、234兆円で普通国債残高に対する割合は48%と予測し、普通国債における割合は、建設国債を赤字国債が上回っている。



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