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新潟県湯沢町

『50年に一度』の工事着工/安全祈願、起工式を挙行/湯沢学園

2012/10/27 新潟建設新聞

 南魚沼郡湯沢町が計画する小中学校および認定こども園が一体となった統合文教施設『湯沢学園』が、今月25日に着工の日を迎え、建設地である旧湯沢高校跡地にて、安全祈願際および起工式が挙行された。

 当日は、「50年に一度」とも言われる大工事の着手に先立ち、上村清隆町長をはじめ、地元関係者や施工関係者らおよそ80人が列席し、入念な神事、、出席者らによる鍬入れが行われ、工事の安全と新施設の無事の完成を祈願した。

 施設は、▽小中学校棟(RC造4階建て、延床面積5395㎡)▽交流・アリーナ棟(RC+SRC+S造3階建て、同5705㎡)▽認定こども園棟(RC+S造2階建て、同3143㎡▽渡り廊下棟(RC造ピロティ付き2階建て、同約155㎡)―などで構成され、完成は2015年11月を予定している。

 本年度から、まず小中学校棟、交流アリーナ棟の建設に着手する方針で、本年度中に準備工事を進め、来年春ごろから基礎掘削が着工する見通し。14年3月の竣工を予定しており、新校舎の完成供用後に隣接する湯沢中学校を解体する。

 跡地では認定こども園棟の建設工事が行われ15年夏ごろの開園を予定する。外構含め、全ての工事が完了するのは同年11月末となる。

 工事は、建築本体工事を奥村・森下・文明屋JVが、機械設備はダイダン・つどい・剱水JV、電気設備は村尾電気・岸本電気JVがそれぞれ担当する。

 なお、設計は、久米設計が手掛けている。

 新施設の着工にあたり、施工者を代表し、奥村組の奥村太加典社長は、「3年以上の長期間の工事となるが、万全の体制で、総合的な技術力と誠心誠を持って安全管理に努め、無事故無災害で、湯沢町の皆様にご満足いただける建物を完成させる所存」と決意を述べた

 また、設計者である、久米設計の岡田信常務は、「湯沢町の子供たちみんなの家を作るというコンセプトの元、子供たちが喜んで登校できるような、居心地のよい学校を目指して、設計を進めてきた。施工者と一丸となり、湯沢学園の完成に勤めたい」と語る。

 上村町長は、「湯沢中学校が耐力度不足と診断されてから。ようやく本日の起工式を迎えることができた。関係者ともども安堵している」と述べるとともに、「工事期間は3年の長丁場となるが、工事が無事に完成されることを願う」と安全を祈願した。

【写真=施工者らによる鍬入れ】


湯沢統合文教施設イメージ005478.jpg 湯沢町統合文教施設起工式005479.jpg

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