鹿島建設(本社・東京都港区元赤坂1-3-1、中村満義社長)は、同社が開発した「鹿島カットアンドダウン工法」で超高層ビル(高100㍍超)「りそな・マルハビル」(東京都千代田区大手町)を解体することを明らかにした。
同工法は、建物の1階の全ての柱部分に油圧ジャッキを設置して2階以上を支持し、最下層の躯体解体と建物ジャッキダウンを繰り返して解体。いわゆる「だるま落とし」のように下層部から解体する工法で、同社は鹿島旧本社ビル2棟を解体するなど実用化に成功していた。
従来の工法に比べて騒音や粉じんの飛散を抑制するため環境への負荷を軽減、工期も大幅に短縮できる。しかも高所での作業が減るため、作業者の安全性が確保できる。重機による作業が減り、燃料(軽油)消費量も少なくなるため、CО2排出量を8・5%(従来工法比)削減できるという。