関東経済産業局は6日、2012年度「緑化優良工場等関東経済産業局長表彰式」を開催した(=写真)。協和発酵キリン高崎工場(群馬県高崎市)とNECアクセステクニカ(静岡県掛川市)の2社が栄誉に輝き、式典で同局の宮川正局長から表彰状が手渡された。
協和発酵キリン高崎工場では、月に一度、近隣の清掃活動を実施。03年から始め、経営職が積極的に参加することにより、現在では従業員の5割弱にあたる約150人が参加している。また地域のボーイスカウトと、水源地域の森林の間伐や草刈りなどの保全活動にも意欲的に取り組んでいる。
緑化の特徴としては、高崎市のシンボル木となっているケヤキ、カシ、シンボル花のハクモクレン、サクラをそれぞれ植栽しており、地域との調和を意識している。
NECアクセステクニカは地域の清掃活動、地域の小学生と家族を対象にした親子環境学習会を開催している。また毎年1000人以上の工場見学者を受け入れ、環境意識の啓発活動に貢献。
緑化は、緑に囲まれて地域に根ざした立地環境を醸しだすことをコンセプトに取り組んでいる。常緑樹を中心とした緑地帯のほか、サクラやサツキなど、季節ごとの景観に配慮した緑化を行っている。
この表彰は、工場とその周辺環境との調和を図ることを目的とする「工場立地法」の精神を踏まえ行っているもの。都県から推薦された工場について、局内選考委員会において受賞工場を決定している。