潮来市は、環境コンサルティングの㈱リサイクルワン(東京都渋谷区)らが共同出資する㈱水郷潮来ソーラーとメガソーラー設置運営事業の実現に向けた協定書をこのほど締結した。設置場所は「道の駅いたこ」の隣接地。開発敷地面積は約17万㎡。開発規模は1万4000kW。順調ならば来年12月中に運転を開始する予定。総投資額は30億円から40億円。約5万8000枚の太陽光パネルを設置して売電する。また、事業の一環として道の駅いたこ内に蓄電池を設置して防災拠点化を図っていく。
発電所名は「水郷潮来ソーラー」(前川1298―1ほか)。面積17万㎡のうち市有地は約3分の2。残りは民有地となっている。
水郷潮来ソーラーはリサイクルワンやミツウロコクリーンエネルギー㈱(東京都中央区)、リアルコム㈱(東京都品川区)らが共同出資する特定目的会社(SPC)。複数企業からの打診のうち、同社の事業を選定し、10月29日に協定書を締結した。
想定年間発電量は1470万kWh。これは一般家庭4000世帯分の年間使用電力に相当する。CO2の削減量は年間5500tを見込む。
担当部署によると、設計・施工は現時点では未定。用地については民地部分の交渉が残っており、市とは来年2月ごろに正式契約を結ぶ見通し。賃貸期間は20年間。
着工は来年3月ごろとなる予定。同年内には完成し、運転を開始する見込み。
このほか、市の取り組みとして、道の駅いたこの防災拠点化を図るために容量7・2kWhの蓄電池を設置する計画。
【図=水郷潮来ソーラーイメージ図】