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新潟県長岡市

『フェニックス大橋』に/長岡東西道路の新橋梁名称

2012/11/23 新潟建設新聞

 2013年度の開通を目指して国が長岡市で工事を進めている、国道404号長岡東西道路に架かる新橋梁の名称が、「フェニックス大橋」に決定。選定委員の代表4人が森民夫市長に報告した。

 20日に開かれた「第2回長岡東西道路橋梁名称選定委員会」(委員長=渡辺誠介・長岡造形大学准教授)では同市東西道路整備推進室が8月1日~10月21日までの名称応募期間に全国から5475点の応募があったと報告。選定に際しては渡辺委員長が選定のルール5項目を提案。応募数の多い順、長岡ゆかりのもの、応募者のコメント重視等をポイントに意見を交換し、最終の2点に絞り込んだ。その結果、「フェニックス大橋」、「悠久大橋」が最終候補に残り、投票で「フェニックス大橋」に決定した。

 渡辺委員長は、「1000通来るかと思っていたが、大変多くの応募があり、市のPR方法が効果的だったのでは」と述べ、事業計画から36年目に完成するライトブルーの橋への思いを語った。

 名称決定直後は、渡辺委員長、シドニーオリンピック競泳銀メダリストの中村真衣氏、市内2中学校生徒会長の委員代表4人が徒歩で「アオーレ長岡」へ市長を訪問。「未来志向で選んだ。戦災や災害などの度重なる試練からの復興のシンボルとして長岡市の未来の発展の願いを込めた名前」と渡辺委員長が選定理由を説明。また、「ワタローレにも36点の応募があり、捨てがたかった」と加えると応接室に集まった全員に笑顔が沸いた。

 報告を受けた森市長は、「多くの時間をかけて選んでいただき、感謝申し上げる。東西道路の建設が早く進んだのは、災害復旧を踏まえてのこと。蓬平や山古志のことを考えてもらった」と委員を労い、「フェニックス花火がこの橋まで続けば」と、長岡花火の目玉であるフェニックスの拡大にも期待を寄せた。

 国道404号の信濃川に架かる同橋梁の延長は約1300m。旧市域内の橋梁の中では最長となり、市の中心地と川西地区を結ぶ要となる。

【写真=森市長へ選定結果を報告した】


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