千葉市は27日開会の市議会定例会に、一般会計で65億9500万円を追加するとともに、競輪事業会計で千葉競輪場開催業務等包括委託の債務負担行為を設定するなどの本年度補正予算案を提出する。一般会計では、国庫補助金の決定に伴い、耐震補強事業費や津波から市民の安全を確保するための海抜表示板設置費等を計上した。
耐震補強事業費については、小中学校及び特別支援学校の耐震補強を実施するとして43億200万円(校舎耐震補強37億3900万円、屋内運動場耐震補強5憶6300万円)を追加。繰越明許費としたうえで、校舎耐震補強は小学校22校、中学校11校、屋内運動場耐震補強は小学校7校、中学校2校、特別支援学校1校で実施する。
一方、競輪事業会計では、千葉競輪場の車券発売及び払い戻し、広告宣伝、警備、清掃業務等を包括的に民間に委託するとして、限度額13億2000万円の債務負担行為(期間2013~15年度)を設定する。補正予算成立後、年明け1月に事業者の公募を行う予定。
補正予算案の主な内容は次の通り。(補正額・単位千円)
《一般会計》
※繰越明許費(追加)
▽道路整備事業=299,900▽交通安全施設整備事業=129,000▽橋梁維持事業=568,000▽都市基盤河川改修事業=33,500▽総合流域防災事業=35,000▽寒川第一土地区画整理事業=76,800▽東幕張土地区画整理事業=145,650▽誉田駅周辺まちづくり事業=73,000▽宮野木町第1団地第2期建替事業=88,000▽小学校校舎耐震補強事業=2,378,500▽小学校屋内運動場耐震補強事業=358,000▽中学校校舎耐震補強事業=1,360,500▽中学校屋内運動場耐震補強事業=155,000▽特別支援学校屋内運動場耐震補強事業=50,000
※債務負担行為(追加)
▽文化交流プラザ施設管理運営=期間13~14年度、限度額38,793▽蘇我いきいきセンター・さつきが丘いきいきセンター・真砂いきいきセンター施設管理運営=期間13~15年度、限度額202,428▽下田都市農業交流センター施設管理運営=期間13~17年度、限度額50,121▽稲毛海浜公園教養施設管理運営=期間13~15年度、限度額169,304
【総務費】
▽海抜表示板設置事業=3,000。津波対策として、県・市施設や駅、郵便局など約170か所に設置
【民生費】
▽障害者介護給付等事業=837,838▽自立支援医療事業=145,706▽障害児支援給付等事業=553,177▽児童手当支給事業=753,330
【教育費】
▽小学校建設費=2,736,500(委託料125,993、工事費2,610,507)。①校舎耐震補強事業(2,378,500)22校②屋内運動場耐震補強事業(358,000)7校▽中学校建設費=1,515,500(委託料76,064、工事費1,439,436)。①校舎耐震補強事業(1,360、500)11校②屋内運動場耐震補強事業(155,000)2校▽特別支援学校建設費=50,000(委託料2,461、工事費47,539)。屋内運動場耐震補強事業1校
《競輪事業会計》
※債務負担行為(追加)
▽千葉競輪場開催業務等包括委託=期間13~15年度、限度額1,320,000と消費税の合計額
《市街地再開発事業会計》
※繰越明許費(追加)
▽千葉駅西口地区市街地再開発事業=39,800。