記事

事業者
神奈川県相模原市

相模原市都計道の見直し/3路線を廃止、1路線を追加

2012/12/27 日本工業経済新聞(神奈川版)

 相模原市は、市内で計画される都市計画道路のうち未着手路線について、見直し案をまとめ明らかにし、このほど市民からの意見募集手続きを開始した。未着手路線二十七区間のうち十七区間を「存続」、六区間を「留保付存続」は、三区間を「廃止」、一区間を「変更」が、一区間で「追加」とするもの。

 都市計画道路の見直しは、国の政策に基づいて行われるもので、都市計画決定後、長期にわたり着手されず、いまだ整備されていない道路について、平成二十二年度に策定した「都市計画道路見直しの基本的な考え方」に基づき、その必要性について検証を行いまとめたもの。

 市の都市計画道路は、七一路線、一七二㌔となっている。このうち、一四六㌔、85%が整備又は事業中だ。また幹線街路の整備率は79%で、事業中が5%、未着手が16%(一七路線、二五・八七㌔)となっている。未着手は主に橋本、相模台、東林地区に存在している。整備の優先順位度や、地元調整などが理由だ。

 市では、未着手路線の見直しに関し、都市計画決定後二十年以上経過している路線のうち「幹線街路」の十四路線を対象に、それを未整備の二十七の区間に分け、必要性、有効性、将来需要予測などの視点で検討を重ねていった。そのうえで区間毎に「存続」、隣接市の見直し結果を踏まえ調整と必要とする「存続(留保付)」。線形や幅員、車線数の「変更・追加」。「廃止」。「追加」の判断を下した。

 今回、二十七区間のうち「存続」は十七区間、「留保付存続」は六区間、「廃止」が三区間、「変更」が一区間、「追加」が「一区間」となった。

 廃止は、下九沢淵野辺線(延長五、二二〇㍍)のうち未着手の三四〇㍍。県道・市道で機能を代替し、並行する市道淵野辺古淵線を都計道に追加。

 宮上横山線(延長四、四四〇㍍)のうち、未着手の二三〇㍍。既存の市道で機能を代替。

 相武台下駅線(延長二六〇㍍)の未着手全線。県道で機能を代替。

 見直しは町田新磯線でルートを変更。

 今後、二十五年一月二十一日まで意見を募り、それを踏まえ、方針として確定する。見直し対象路線については、個別路線の具体的検討を行う。目標年次は、概ね五年をメドに、計画的に都市計画の変更を進めていく。




紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら